オープニングイベントのため来加されていたグリーンフーズ代表取締役社長・田沼千秋氏からお話をうかがうことができた。もともと自然が多いバンクーバーが好きで、個人的にも訪れる機会が多かった田沼氏。今回の出店について、「Saboten Canadaの社長であるFung氏が日本での定宿にされていたホテルに、さぼてんの店舗が入っていたのです。Fung氏は毎食のようにとんかつを食べにいらしてくださって、その縁があり、今回のカナダ出店へとお話が進みました。アジア圏の人が多くいらっしゃるリッチモンドの中心とも言えるアバディーンセンター。そのフードコートに出店することができたのは、本当に光栄です」と語ってくださった。「レストラン形式の店舗や日本で行なっているのと変わりないサービスを提供することを心掛け、気持ちのよいサービスで美味しい食事をより美味しく楽しんでいただけることを目指しています」。
日本発祥飲食店の海外出店となると、必ず尋ねてしまうのは品質について。日本と同じ品質を保つためにどうしているか、という質問には、「今回はその味を知っていただくためにテイスティングメニューを用意しています。まずは揚げ立てのうちに召し上がってみて下さい」と自信たっぷりの笑顔。今回試食させていただいた『さぼてんセット($8.95)』は、Saboten Canadaのメーンになるロース、ヒレ、エビフライがすべて入ったよくばりなセット。まずはロースから、と口に入れると、お肉の弾力と甘みが噛み締めるごとに広がり、ザクザクのパン粉の食感もまた心地いい。ヒレは厚いにも関わらず歯でさっくりと噛み切れる柔らかさ。エビフライはぷりっとした食感が楽しめる立派なものだ。とんかつソース、タルタルソース、オプションのカレーソース、キャベツ用の柚子ドレッシングなど、添えられたソースもそれぞれ、素材を生かすように作られたていねいな味を感じることができた。
Saboten Canadaで使用する材料は様々な種類で試作。結果、幸運にもたどり着くことができた高品質の地元カナダ産ポーク。Fung氏が他に展開するレストラングループで、運営しているベーカリーで作られる日本スタイルの生パン粉。ソースは、安全と健康に気を使い厳選した材料で北海道・富良野で作ったものを使用している。揚げ油も香りとキレを考え、一定期間で常に新しいものに入れ替える。このレシピと手順は、日本でトレーニングを積んだエクゼクティブ・シェフによって充実に再現され、日本とまったく同じ味を楽しむことが可能になっている。
オープニングイベントにはリッチモンド市長のMalcolm Brodie氏も出席、最後には獅子舞のパフォーマンスが披露され、これからに弾みをつける意気込みが見られた。
現在メニューは安定したサービスの提供を考慮し、カツセット、カツ丼、カツカレー、ヒレカツサンドに限定しているが、徐々に増やしていくとのこと。今後のメニュー・店舗展開が楽しみなレストランがまた1つ、バンクーバーに誕生した。
Saboten Canada
【住所】Aberdenn Center:Unit 3180-4151 Hazelbridge Way, Richmondマップ
【TEL】604-295-9351
【URL】 www.saboten.ca
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